人生で一番長~~く居たい場所 <その1>

 えー、2週間ほどブログを留守にしておりました。昨年1月から月~金ほぼ毎日更新してきて疲れちゃいましたから、清水宏監督の話が一段落したので小休止した次第。
 【巨匠のムチャブリ】の方も小休止、しばらくは映画とは直接関係ない、他愛もないエッセイというか、思い出話というか、をダラダラしていくつもりです。
 新作映画の紹介は時々アップしますので、そちらに興味のある方も、引き続きご愛読ください。では、では・・・。

                    *****


 改めまして-- 【 人生で一番長~~く居たい場所 】

 この冬2月、日中でも マイナス10度 以下になったその日、サ店に飛び込んでコーヒーを飲んだら身体が沈み込みそうになりました。
 暖まるぅぅ・・・を通り越して、その場に倒れ込みそうなくらい、からだ全身にコーヒーが染み渡った気がした。

 そういえば、サ店って自分の日常生活のよく居る場所の中では、結構な位置を占めます。そりゃ、自室や寝床、お風呂、トイレみたいに生活に欠かせない場所や、学校や仕事場などの施設にいる時間に較べれば、短いかもしれないけれど、それでもちょっと時間があれば、ジャズめはサ店に入ることが多い。

 この場合のサ店は、喫茶店はもちろん、ファストフードやファミレス、ドトールやスターバックス、ホテルのレストランから駅のスタンドコーヒーまでをひっくるめた〝コーヒーを飲める場所〟という意味ですが、サ店、好きですね。

   居酒屋もいいけれど、サ店やカフェの方が好きかもしれない。

モスバーガー・店内 1
▲木目調の、ログハウスみたいなモスバーガーの店内。コレ、2階です。


 「喫茶店」 というものに初めて入ったのは、映画を観た帰り。
 観た映画は、東映が ジョージ・ルーカス 監督の大ヒット作 『スター・ウォーズ』 (1977年・米)をマネっこして作った 『宇宙からのメッセージ』 (昭和53=1978年、監督は『仁義なき戦い』 シリーズの 深作欣二 )ってキワモノ(!)で・・・って事はジャズ野郎は、その当時まだ中学生。
 一緒に観たクラスメートとサ店に入ってこの映画の話をしたんですが、その時、ジャズめが注文したのは ココア
 いわゆる淹れたてのコーヒーというのが、苦く感じられて、苦手で。中学の頃は、サ店に入れるともっぱら甘いココアかモカジャバを注文してました。

 高校になると、さすがにコーヒーを飲むようになりましたが、クラスメートと喫茶店でした話ってのは映画のこともあったけど、ほとんどが無駄話の類。

 それでも話すことは無尽蔵にあった・・・。
 ナニを話していたか、まるっきり覚えてないけれど・・・。

 今、映画を観る前によく立ち寄るのは写真のモスバーガー。札幌中心部には5、6軒のモスがあるけれども(いや、もっとある)、モスがいいのはそれぞれ店舗のレイアウトが違うところ。
 一軒建ての店舗は大体同じだけど、ビルの中に入ってるモスはマクドナルドみたいに、小スペースに客席を密集させた、〝とっととお茶飲んで帰ってちょーだい〟式の、客回転のいい、ビジネスライクなそれじゃない。
 いや、そういう店舗もあるでしょうが、ジャズめが最近通ってるココは写真を見ても分かると思うけど、座席が区分けされてて、内装もオシャレ。

モスバーガー・店内 2
▲壁に掛けられた絵なんかも「いいね!」  
 室内だから判らないと思いますが、真冬の今年2月撮影。


    ね、ちょっとモスじゃないみたいでしょ。

 とはいえ、ココも数年前はマック風だった。それが改装して、グッと落ち着けるレイアウトに変えた。変えて正解・・・です。 〔続く〕


< 『祇園の姉妹』や『浪華悲歌』で日本映画にリアリズムを打ち立て、
  『西鶴一代女』『雨月物語』などの名作を放った溝口健二の人生を、
  伊藤大輔・小津安二郎・黒澤明などのライバル監督&スタッフとの
  確執とともに描いた、
        『 ラストシーンの余韻 』 〔電子書籍版〕、
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人生で一番長~~く居たい場所  <その2>

◆ 落ち着いてコーヒーが飲めて、ちょっと仕事も出来る店

 その店が行きつけ(のサ店)となる条件としては、 落ち着ける 、というのがとても大事で、そうじゃないと1時間も2時間も居られない。

「映画観る前に立ち寄るなら1時間も居ないッしょ」と思う人もいるでしょうが、映画館には30分前に入るのがジャズめの〝慣例〟。なので、映画館や試写室のある所へはその1~2時間前には必ず到着するようにしてます。
 だからそれまでの時間をサ店で過ごすことも〝常識〟なのです。

 直前にバタバタと映画館に駆け込んで、ハァーハァーと息を切らせながら観る、ってのはダメなんですよね。1日に4本も5本も映画をハシゴしていた学生時代ならいざ知らず、上映時間が2時間を超える作品は最初から敬遠したくなる( オッサン化した )昨今は、特にダメ。
 上映が始まる30分前には座席に座って、体調を整えて静かに待つ、というが自分のオキテで、それが出来ない場合は映画を観に行かない。


ミスド 南郷13丁目
▲ レンタル店「TSUTAYA」と一緒にマンションの1階に入ってる ミスター・ドーナツ。
 札幌、地下鉄・南郷13丁目駅附近。


 とにかくサ店が好きですネ。

 外観が高級そうな、そんでもって実際に値段の高いコーヒーを出すレトロな感じの喫茶店もいいけれど、最近はもう安~~く飲めれば恩の字。だから 「モスバーガー」 「ケンタッキー・フライドチキン」 「ミスタードーナツ」 「スタバ」 「タリーズ」 、「ドトール」 「プロント」 「ヴィド・フランス 」、もちろん 「マクドナルド 」 も利用。

マック 新札幌
▲ その昔、マックの店舗といえば、まったりした赤い色調
 だったけど、最近のマックはちょっと落ち着いた感じに。
 札幌・国道12号線、新札幌附近。

 ただ前にも書いたように、マックは利用するにしても長居はしない。
 というか、ココは客層が若くて中・高生ばっかで、要するにガキがワイワイやってるイメージが強いから、どうしても二の足を踏んでしまう。その点はモスも同じなんだけど、モスってマックみたいに各テーブルが密着してなくて、割と離れてたり、独立していたり。カウンター席もモスの方がマックより居心地がいい(ように思いますが、全国のモスバーガーをチェックしたわけじゃない。マックにもきっと居心地のいい店ってあるでしょう)

 サ店で本を読んだり、書き物をしたり、メモをチェックしたりするジャズめとしては、横でギャーギャー騒がれると仕事が出来ない。だから入店の第1候補にマックはない・・・今、マックって業績↓ですよね。
 それってきっとジャズめのような仕事をしたい大人や、何か考えをまとめたい人、落ちついてお茶を飲みたい高齢者に、
「マックはガキが多くて落ち着けない店」
 ってイメージが定着しているからじゃないか、と思う。

マック店内 新札幌
▲ 上のマックの室内。ファミレスみたいなテーブル席もあって、マックも進化中
(写真がやや暗いのは、何故かデジカメのフラッシュが焚かなくなったため)。

 最近、マクドナルドも外観・内装ともに従来とは違った、落ちついた感じの店舗が増えてます(上の写真)が、これはいい傾向です。(余計なお世話ですが) もっとやっていくべき。     〔続く〕


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人生で一番長~~く居たい場所 <その3>

◆ サ店で出くわす、いいこと、悪いこと

 サ店に居るといろんな事に出くわします。

 ウエイトレスがコーヒーカップを落っことしてギャンッ!!! てな物音を立てたり、それを客がやらかしてみたり。
 客の方は、話し声がワンワンと煩くて、特に〔男子の学生なんかよりも〕女子校生と主婦がサイアク。
 そこに子供連れなんてのが、入ってきたら一巻の終わりですね。子供って、黙ってないもん。店内を走り回って、転んで大泣きして・・・ま、子供が泣くのは喫茶店だけじゃないですが。

 それが、別に楽しいわけでもなく、またそれを目当てにしているわけでもないけれど、こうした出来事ってのは、(いい意味でも悪い意味でも)妙に記憶に残る。

もりもと 外観

もりもと 売り場
「もりもと」 は本店が千歳にある道内有数のパン屋チェーン。国道12号線のひばりヶ丘にある店舗 〔写真、上〕、売り場 〔下〕には美味しいパンとケーキ、お菓子がいっぱい。


 逆に、マンガ喫茶とか個室のフリースペースでは、意外と記憶に残る出来事に出くわさない。以前はジャズめも映画の待ち時間によく 「ジクウ(自遊空間) 」を利用しましたが、ソフトドリンク飲み放題などのサービスは便利でいいけれど、課金性だから長居するほどに料金がかかる(ジクウに限らず、マンガ喫茶ってどこもそういう料金システムですが)。
 しかも、雑誌や新聞を取りに行ったり、トイレに行く時以外は、基本、個室の外に出ないから、店員以外の他人との接触がない。
 「そこがいいな」と最初は思ったが、やはり何か味気ない。


もりもと カフェコーナー
▲ 「もりもと」のカフェコ-ナー。


 その点、ファストフードや喫茶店にはいろんな人がやってきて、中には子供、赤ちゃん連れの客もいて、泣かれたりすると大変だけど、そういう時にはそれも「仕方ない」と思えるような、そんな心境に、最近、なってきましたよ。

 オーバーな言い方をすれば「共に生きてんだからしょうがない」というような・・・。

 本当にそれが嫌ならば「自分が店を出ればいい」と思うようになって、今はそうするように。別に子連れの客に遠慮したり、気を遣ってのことじゃなく、
「まー、こういう事もあるよなぁ」
 と一歩引くような気持ちで。

 それに、サ店を(予定より早めに)出れば出ただけの〝いい事〟があったりする。
 映画の開始時間を間違えて記憶していて、「ちょっと早いけど行ってみっか」と試写会場に行ってみたらドンピシャだったとか、試写会の場所会場を間違えていて、予定より早く行ったからそのことに気づき、ダッシュで別の劇場に行って間に合った、とか。

 最近、モウロク してきたせいか、この会場間違いをよくやらかします。アカンです・・・タハハハ。   〔続く〕

もりもと アイスコーヒーとソフトクリーム
▲ 「もりもと」カフェコーナーの コーヒー は1杯150円。 ソフトクリーム は270円。北海道の絞りたてのミルクを使った、濃厚で舌触りのいい・・・といえば味は分かりますよね。


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人生で一番長~~く居たい場所 <その4>

◆ 江古田のマクドナルド  前編

 〝一歩引くような気持ちで〟・・・なんて心境になったのは、最近です。

 今より30年も前の、ガサツな若造だった頃のジャズ野郎なんてのは、それこそ サ店なんかに行っちゃいけない客 だった。行っちゃいけない、ってわけでもないけれど、まー、それでも迷惑な客であったことは間違いない。もちろん、ジャズめだけじゃないです。 大学時代の話 ですから、その時のダチ全部が、です。ジャズめは大人しく控えてても、みんながワーワー話し出すから、ついつい、こっちもデカイ声で喋るハメになる。相乗効果、いや、 騒擾効果 ですな。

かつての西武江古田駅南口
▲ 改装される前の、江古田駅南口

 先に、マックは入店する第一候補にない、なんて書きましたが、当時 ( ジャズ野郎が大学生の頃の昭和57~60年 )、コーヒーが一番安かったのはマックだったから、大学のあった東京・練馬区、西武池袋線の 江古田 、その駅前(南口)のマックには、よ~~く入り浸ってた。
 授業と授業の合間とか放課後、映画を観に行く前とか後とかに学友と連れ立って入っては、2時間から3時間ほど居座って延々とクッちゃべることになる。

 何について喋るかっていうと 「映画」 ですよね。

 最近ロードショで観た映画のこと、テレビで観た映画のこと、監督の話、スターや俳優の話・・・とにかく、いつまでたっても延々と喋ってんだ、これが。
 4、5人で行くとみな意見が違ってるから口論になる。最初に書いたように、はじめは大人しく話してたものが、いつの間にかガーガー、ワーワー、ダベるようになっていく。
 みんな自分の見方が一番正しい、と自惚れている頃だから、他人の意見に耳を貸さない。
 だから言い合いになる。
 言い合い、っていってもマジな喧嘩には発展しないんだけど、それでも大声でワーワーやってるから他のお客さんには大迷惑。
 その度に、バイトのウエイトレスの女の子に注意される。

 で・・・ちょっと静かにしたかなぁ~と思うと、またぞろワーワーと喋り出す。するとそのうち、店長が青筋立ててやってくる。コーヒー1杯で、長時間ワーワーやってりゃ、誰でも青筋立ちますわな。

      「追加で(ハンバーガーか)何か頼むか、でなきゃ出てってくれ」

 とヤンワリ退店を促される。ヤンワリじゃないね、「ハッキリ出てけ!」と言われてた・・・あんだけ騒いでりゃ、言われんのが当たり前。そりゃ、そうだ。   〔続く〕


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人生で一番長~~く居たい場所 <その5>

◆ 江古田のマクドナルド  後編

 まさに、その当時のジャズ野郎は、迷惑至極な長尻っなワリィ客。
 ツイッター で受けようと、裸でやってきて写メ撮ってはアップする、無粋で無神経な ホッチャレ集団(*1) ではなかったけれど、迷惑は迷惑。

 とはいえ・・・とにかく、あの頃は話す事がいっぱいあった。

 正直言うと、ジャズ野郎は、今、映画を観る事よりも映画にまつわる裏話や映画会社の人間関係なんかについて書かれた本を読む方が好きなんですが、あの頃はやはり 「映画を観る」 のに夢中だったし、その 「観た映画について話す事」 にはもっと夢中だった。

 まるで、人と話しをしたいから映画を観ていた、というような、本末転倒のような感じがあった。

 マクドナルドの中には、他にお客さんが居て、それこそ赤ちゃんが泣き出したり、いいムードのカップルが居た時もあったと思うけど、そんな事お構いなしに、もう延々と喋ってましたな。バカみたいに、実際、バカですけど。

 だから江古田のマックには足を向けて眠れません。あんなに迷惑かけた所はない。  


マクドナルド江古田店
▲ ウェブにあったマック江古田店、最終日(閉店日)の夜。
 やー、こういうのを撮ってアップしてくれてる人、
 いるんですね。 感謝! ボヤケた感じが妙にもの悲しいナ。


 ・・・と、ホントは上の一文で、この項は締めるつもりでしたが、江古田の記事をウェブ検索していたら、なんとこの江古田駅南口のマクドナルドが 2013年に閉店 していた事を知ってガクゼン!!! 
 昨年9月30日に、39年の歴史に幕を閉じたとか。39年というと、開店は1974年ってことになるが、ジャズめはそのうちのたった4年間(1982~85年)とはいえ、ここに通っていたことになる。

 いやー、それにしても・・・そうか、もう、あのマックはないのか・・・ウーム、ショック。〔続く〕

*1 ホッチャレ集団  秋になって産卵のために川を遡上してくる鮭は、烈しい川の流れに逆らって泳ぎ、またコンクリートの堰や岩や川石なんかぶつかりながら上がってくるので、ウロコや皮がボロボロに傷み、背ビレなんか欠けちゃう。そういう傷だらけの、食用に適さない(食べてもあんまり美味しくない)鮭を、北海道ではホッチャレという。ホッチャレ集団とは、だから煮ても焼いても食えないボロボロな奴らの意。



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人生で一番長~~く居たい場所 <その6>

◆ 江古田駅南口の 「蘭豆」 「 Toki 」 「ミュージックゲート」 ・・・

 学生時代って、ほとんどの人がそうだったと思うけど、金がない。

 だからコーヒー1杯で粘れる マクドナルド が重宝だったわけですが、いつも同じ場所(店)ってのも曲(おもしろ味)がないから、江古田駅近辺のサ店を巡ってみたりする。
 実際、いろいろな店に行きました。

 まずマックの隣に 「蘭豆(らんず)」 って喫茶店があった。マックもよく行ったけど、むしろコッチを利用した回数の方が多かったかも。店はビルの二階にあって、窓際に同級生が座ってたりすると、その姿が外からまる見えで、
「あ、アイツがいるから行ってみよッ」とか、
「やっぱ(入るの)よそう」とか。

 店の内部は木目調の設えで、本格的な純喫茶風の店だった。確か銀座にも似たような名前の有名な喫茶店がありますね。アッチは「和蘭豆」か ( 和蘭豆、と書いてやはり〝らんず〟と読む)。両店は姉妹店なのかな? (銀座の和蘭豆は、確か平成9〔1997〕年の東宝映画 『誘拐』 に出て来ました。結構、映画やテレビで使われてます)。

 しかし--江古田の蘭豆は、今や居酒屋の「はなの舞」になってしまった模様。


コーヒー&パーラー Toki
▲ 江古田駅南口を出て右手の狭い路地を入るとあった「Toki」。
Copyright © 江古田日和(えこだびより).


 あと忘れられないのは、これまたマックと同じ江古田駅の南口にあった 「Toki(トキ)」 ってサ店(レストランだったかも)。ここでもよくお茶をして、そして食べた。
 ココには 特大サイズのスパゲティ があって、その「あさりスパゲティ」を胃袋がハチ切れるほどによく食べた。特大サイズってのは、大盛りのさらに大盛りだったような記憶が・・・。
 あんな量、今じゃ、とっても食えないし、注文しないだろうが、この頃は食えたんだよね・・・お腹は24時間、減っていた。


ミュージックゲート
▲ 「ミュージックゲート」はレコード・チェーン「新星堂」のお店。
  写真は、上・下2枚とも江古田の街情報サイト・江古田日和(えこだびより)
  http://www.ekodabiyori.com  より、お借りしました。謝々。 
  Copyright © 江古田日和(えこだびより).


 「Toki」 の特大パスタは平らげたジャズ野郎も、どうにも食いきれずに残した強烈な一品がありました。コレは江古田駅南口を右手に行って、武蔵大学の方に向かった線路そばにあった 「ミュージックゲート」 という、喫茶店とレコード屋(新星堂)が一緒になった小洒落た店で、ココで出す オムライス がハンパなかった!
 確か、ジャズめがいつも腹を空かせてる(飢えてる!)、ってんで
「こういう店あるよ」と友達に誘われて行ったのが、最初だったと思う。
 出て来たオムライスを見、瞬時に
「あーー、これは食えない」
 と観念しました。
 金色(こんじき)の卵焼き に包まれたオムライスの形状と大きさは、まるで 巨大なラグビーボール のようだった!      〔続く〕


< 『祇園の姉妹』や『浪華悲歌』で日本映画にリアリズムを打ち立て、
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人生で一番長~~く居たい場所 <その7>

◆ 「ミュージックゲート」の特大オムライス

 今、テレ朝の 『いきなり!黄金伝説』 で、時々、デカ盛り特集をやりますけど、あの番組に出て来るデカ盛り料理の方がおそらく「ミュージックゲート」のオムライスよりも、量的にはるかにメガです。
 でも、ジャズ野郎が今もって夢に出てきてうなされるデカ盛りは、この「ミュージックゲート」のオムレツです。もー、すんごかった。

 で、もう2度と注文しない・・・と思うが、確かその後、懲りずに2度ほど挑んで、2度とも残した。その都度、
「今日はイケる!」てな自信にあふれてたんですがね・・・マイッた、やはり食えなかった。
 この挫折感・・・てほどの事もないか。

 好き好きでしょうけど、オムライスってそう大量には食えませんよね。中の飯は大概チキンライスで単調な味だから、食ってて嫌になる、飽きてくる。そんな事は、もう注文する前に分かってるんですけれどね。バカだから・・・頼んじゃう・・・それでもって挫折する(因みに「ミュージックゲート」は 2007年10月に閉店 )。

まつば食堂
▲ 江古田駅北口出て、左手の線路沿いにあった「まつば食堂」。
ココでもすでに閉店。 写真は江古田の街情報サイト・
江古田日和(えこだびより)  http://www.ekodabiyori.com
より、お借りしました。謝々。 
Copyright © 江古田日和(えこだびより).


 サ店じゃないけど、店の卓上の鉄板で自分で焼いて作る 「お好み焼き」 を初めて食べたのも江古田。先ほどのマックがあったのとは反対側の、ジャズめの大学のある方の出口・北口を出て左手に行くと、その線路沿いに、確か「松葉」さんっていったと思うけど、昔ながらの定食屋然とした店があって、そこの小上がりで学友のT君と食べた(正確には、「まつば食堂」。ココも2010年9月に閉店! ・・・まったく、どこもかしこも閉店でもって、何だか泣きたくなってきた)。

 焼く前の、具材と水で溶いた小麦粉が混ざり合ったお好み焼きの「素」がポンと前に置かれた時、何も知らないジャズ野郎はそれをどうしていいか分からず、やがてT君が
 「何やってんの、お好み焼き、焼いたことないの?」
  と言いながらそれをグジャグジャにかきまぜて、鉄板に上に置いて伸ばした。
  裏が焼けたらコテでひっくり返して、また焼く・・・。
  その時、ジャズめは、
 「あー、鉄板焼きってこうやって作るんだ」
  って感動した覚えがあります。

 ただ、この時食べたお好み焼き、そう美味しいものとは思わなかった。それは「松葉」さんが悪いわけじゃないんです、食べつけてないんですよね、ジャズめが。
 だからお好み焼きの味っていうものが、こういう味なんだ、というのを確認しただけで終わったって感じ。

 在学中、いや東京在住21年間で、店でお好み焼きを焼いて食べた、ってのはこの1回きりですね。むしろ札幌に帰ってきてからの方が、お好み焼きを食ってる・・・ 『風月』 って美味しい店(チェーン)がありまして。         〔続く〕


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人生で一番長~~く居たい場所 <その8>

◆ 江古田の飯屋の思い出は・・・あえて語らず?!

お志ど里
「お志ど里」 は居酒屋で昼に安価な定食を出してくれた。
  その一番人気が 「モツ煮定食」 。
  モツの煮込みは、90年代に一時期、異常ブームになったけど、一番美味いのは、
  お志ど里の 「モツ煮」 だと、今もって思う。
  Copyright © 江古田日和(えこだびより).


 そう、この頃は、同じ「松」でも「松葉」じゃなくて牛丼チェーンの 「松屋」 にばかり通ってました。当時、江古田の北口側のずっと奥、住宅街にまぎれたなかに「松屋」の店舗があった。
 ジャズめは、よ~~~くそこでガッツいて食べたもの。
 好みで言わせてもらうと、松屋は牛丼(牛めし)もよく食べたけど、定食の 「ギューテイ(牛焼き肉定食)」 が美味くて、大学2・3年の時なんかこればっか食ってた記憶がある。

黒田武士
「黒田武士」も居酒屋でカウンターに止まり木だけの小さな店(小上がりも
 あったのかなぁ)。名物は「サバ焼き定食」「カツカレー」。焼きサバってこんなに美味いもんなんだ、と感動。
 以上、写真2点はウェブサイト「江古田日和」さん
 http://www.ekodabiyori.com  からお借りしました。多謝。 
 Copyright © 江古田日和(えこだびより).


 当時の江古田にあった食堂、定食屋、サ店は、先に紹介した以外に--
「お志ど里 (おしどり) 」
「黒田武士」
「洋包丁」
「ランチハウス」
「竹とんぼ」
「長寿庵」
「亀楽(って店名だったか)」
「まほうつかいのでし」

 あと 鉄板麺 が人気の・・・なんつったっけな名前、踏切のまん前にあった・・・ 「大盛軒」 か!   (この姉妹店、中央線の東中野にもあった) 
 そう、今人気の 「餃子の王将」 もあったっけ---

 とあるのですが、食堂や食べ物屋さんの話をし出すと止まらなくなるのでやめときましょう。サ店以上に、飯屋への思い入れは深いから・・・とか言って、キャプションその他で随分と書いちゃってますが。

UCCカフェメルカード
▲ 在りし日の 「UCCカフェメルカード」
出典:ウェブサイト「チャリカフェ」さんhttp://ccc-cc.cc/?cat=124&paged=6 謝々。


 あとサ店といえば、北口に 「UCCカフェメルカード」 てのがあった。こじんまりとした、いい店だった(ウェブ 「チャリカフェ」 さんの記事で知ったが、ここは神戸のUCCが東京に初進出して出したカフェ第1号店だったとか。そうか、そんな由緒ある店だったのか・・・)

 大学の校門前へと続く 「日芸通り」 にもいくつかサ店や食べ物屋さんがあって、その中で 「サラダ・スパゲッティ(サラスパ)」 が名物だった店や、外れた服のボタンや綻びを店のマスター(お母さん)に縫いつけてもらった「定食屋」さんとか、江戸前(東京風)のおでんを初めて食べた店なんかが、あった・・・これらも名前失念。    〔続く〕


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人生で一番長~~く居たい場所 <その9>

◆ 江古田の思い出の店たち・・・半数以上、消滅!

 ・・・で、時間というのものは、確実に過ぎ去っているのですね。

 急に「何を言い出したか」と思われるでしょうが、前回、ちょいと名前を出した江古田の食堂や喫茶店は、今や、その半数も実在しないのです。

 すでに閉店、もしくは移転しちゃってるんです (グッスン)。

大盛軒
「大盛軒」 江古田踏切のすぐ横にあったけど、東中野に
 今もある「大盛軒(おおもりけん)」も線路沿いだったナ。
Copyright © 江古田日和(えこだびより).

 6月9日付の<その4> から江古田周辺の店について語り始めましたけど、ビジュアル(外観写真)が欲しいな、と思ってウェブ検索したら、江古田の食堂や飲み屋さんに思い入れのある方が結構いて、いろんなカットを入手できたのはとても嬉しいことでしたが、その都度、その店が「すでに閉店」「今はない」「もはや伝説の・・・」という近況を知ることとなり、その度ごとにガックリ。

 一番最初に紹介した、江古田駅南口のマクドナルド、その隣にあった「蘭豆」も「ミュージックゲート」も「 Toki 」も閉店しちゃってる。
 昔、この辺りでメシを食ってた者にすれば、それはもう---

    ウッソー!!!!

 ---ってな気分です。


ランチハウス
「ランチハウス」 はまだ営業中。アットホームな町の洋食屋さんで、
 ライスでもなんでも「量を多くして」と頼めば徹底的に盛ってくれた、
 と記憶する。ココでもよく食らいました。以上2点はウェブサイト
「江古田日和」さん http://www.ekodabiyori.com からお借りし
ました。多謝。 Copyright © 江古田日和(えこだびより).


 ウェブからの情報を総合すると、

「竹とんぼ」 は2003年になくなり、
「蘭豆」 は2006年以前に閉店して居酒屋に代わり、
「ミュージックゲート」 は2007年10月、
「黒田武士」 は2008年8月15日、
「洋包丁」 は2010年7月、池袋西口に移転
「まつば食堂」 は2010年9月
「 UCC カフェメルカード」 は2011年7月30日
「 Toki 」 は2013年5月17日
「マクドナルド江古田店」 は2013年9月30日
 に閉店。
 そしてボリュームたっぷりのメニューで学生やサラリーマンに愛された 「大盛軒(たいせいけん)」 も今はない。東中野にある、漢字表記が同じで読みが違う「大盛軒(おおもりけん)」は今も営業中とのことですが・・・。
 南口にあった 「餃子の王将」 に至っては、90年代に閉店しているようである。


                ああ、なんということだ・・・世も末です。


 特に「 Toki 」や「大盛軒」なんてのは、江古田の〝飯屋の魂(ソールフード)〟みたいな店だったから、それらがなくなっちゃったら、もう、そんなものは江古田じゃない(とはいえ、モツ煮込が絶品の 「お志ど里」 「ランチハウス」 「まほうつかいのでし」 がまだ残ってる! 天の助けーーッ!)。

 今となっては、行こうったっておいそれとは行けないが、東京に行ったアカツキにはちょっと江古田で降りて、昔懐かしい味に触れてみたい・・と思っていたのに、もはやそれも叶わぬ夢でありました。   〔続く〕

まほうつかいのでし
「まほうつかいのでし」 も営業中。イタメシ屋さんで、通称〝まほでし〟
  日芸や武蔵大とは離れた場所にあった武蔵野音楽大学の近くにあり、女学生が多かった
  同大学の学生専用といった感じがあった。ゆえに、〝まほでし〟の二階席は女性かカップル
  のみ、カノジョのいない男客は座れない、って当時言われてた。
  写真は、ウェブサイト「練馬・桜台情報局」さん http://s-nerima.jp/wp/4409
  からお借りしました。謝々。    Copyright © 練馬・桜台情報局, All rights reserved.


< 『祇園の姉妹』や『浪華悲歌』で日本映画にリアリズムを打ち立て、
  『西鶴一代女』『雨月物語』などの名作を放った溝口健二の人生を、
  伊藤大輔・小津安二郎・黒澤明などのライバル監督&スタッフとの
  確執とともに描いた、
        『 ラストシーンの余韻 』 〔電子書籍版〕、
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人生で一番長~~く居たい場所 <その10>

◆ 〝街の顔〟を奪っていった再開発

 「 Toki 」「大盛軒」という江古田を代表する食堂、喫茶店などが大量に閉店、廃業していったのは、どうも、江古田駅周辺の再開発にその原因があるらしい。
 下の「洋包丁」移転のお知らせの中に、

洋包丁移転の貼り紙
「洋包丁」 店頭に張られた移転を告げる貼り紙
 Copyright © 江古田日和(えこだびより).


   「練馬区が施行する江古田北部地区、生活幹線道路A路線第4工事に・・・」


 という記述があるように、どうやら江古田駅周辺の、特に線路沿いの舗道や道路を拡張・整備するために、立ち退きがかかったよう。建物が老朽化していた店などはソレを機に、閉店・廃業を決めたようだ。新しい道路が出来ると地価が上がって、従って家賃も上がる、ってんで移転したり、店を閉めて立ち退いたりしたところもあるとか・・・何だか、やるせないですね。

 でも、確かに江古田駅の周辺はゴチャゴチャしていて、店や建物が建て込んでいた ( きっと、終戦後のバラック跡を建て増し、建て替えしながら街が出来ってったからでしょうね。新宿の「思い出横丁」周辺とか吉祥寺の駅周辺もそうだ )。

 江古田は、〝世田谷迷路〟と呼ばれる世田谷の某所ほどじゃないけど、結構、〝迷路感覚〟〝迷宮〟的なところがあるにはあった。
 それに何より(これは江古田に限ったことではなく、一般に東京の街はどこもそうだが)道がチョー狭い。西武線の線路沿いの道なんかも狭くてね、車と車が、人と車がすれ違うのも難儀で、危なっかしい感じだった。
 だから再開発は仕方ないと思うけど、それにしても、そのせいで街の顔だった食堂や喫茶店が失くなってしまう、ってのはいかがなものか。

洋包丁
▲ 在りし日の 「洋包丁」 。ガッツリ系のボリューム・ランチが人気だった。
  以上2点はウェブサイト「江古田日和」さん http://www.ekodabiyori.com 
  からお借りしました。 多謝。  Copyright © 江古田日和(えこだびより).


 そんな事を思うと、ジャズめは神田の古本屋街が、あのバブル真っ盛りの1980年代の〝地上げブーム〟によって、古書屋さんがバッシバシと買い上げられて、店舗が取り壊されて更地になっていった光景を思い出します。
 ダァーと並んでいた古書屋さんのところどころが空き地になって露呈し、整然と店舗が揃ってた街並みが凸凹と乱れ、まるで乱杭歯のようにみっともなくなった。たまに古本を探しに行って、神保町の界隈を散策しながら、

           なんだか哀れだなぁ・・・とつくづく思ったもの。

 おまけに、バブルが弾けちゃったら、買い叩かれた土地はそのままになって、結局、その凸凹な町並みも当分の間、放置されてた、と記憶する。

           バブルって、いいこと、あんまりないですな。     〔続く〕


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人生で一番長~~く居たい場所 <その11>

◆ テレビで見た、大変身した江古田界隈

 江古田の再開発って、いつから始まったんだろう。

 確かジャズ野郎がまだ東京在住だった2002年に久しぶりに江古田を訪ねて、周辺を歩いた時には始まってたんだっけ・・・と危うい記憶を辿っていたら、 江古田駅舎の新装改築工事は2009年に始まった 、とウェブに出ていた。

 あー、そうか、そうなんだ、4年前からなんだ・・・ホント、人間の記憶なんてアテにならんもんです。

 ただ、その駅周辺を散策した時、すでにいくつかの店はなくなっていたように思う(ハッキリ記憶していないけど)。それに、改築工事ではなかったのかもしれないが、何かの工事をしていて駅周辺はその騒音で煩くて、なんだか落ち着かなかった・・・。

アンデルセン
「アンゼルセン」 外景 写真はウェブサイト「江古田日和」さん
  http://www.ekodabiyori.com   からお借りしました。感謝。
              Copyright © 江古田日和(えこだびより).


 今年(2014年)、日テレの 『メレンゲの気持ち』 (2月15日放送 ) を見てたら、江古田が映った。石ちゃん (石塚英彦さん ) が街々を食べ歩く 「通りの達人」 で江古田駅界隈が紹介されていた。

        まー、ぶったまげましたね。

        なぜって日芸の正面出入り口、つまり正門の位置が変わってた! 

 江古田駅の北口を出て路地を歩くと、(無愛想で、無慈悲で、無感動な!)コンクリートの外壁で覆われた日芸の角っこに出るのだが、その角(昔、このコンクリ壁で覆われた角の向こう、つまり校舎内には 三角公園 と呼ばれた、狭くて殺風景なエリアがあって、そこで簡単な映画のロケ撮影なんかをした。ジャズめも撮影で使いましたよ)が、なんと正門になってんだよね、アレには驚いた。

 確かに、北口から前の正門のあった所まではちょっと距離があったんだ。
 でもその正門の前にあったんだよ、長寿庵や亀楽は(結論から言うと、2店とも今もあり、営業中。長寿庵はお洒落な店舗に改装したようで、ちょっと見には、あの〝長寿庵〟とは思えないが)。
 それに、暑い夏にかき氷(白玉入り)を食った駄菓子屋さんみたいなお店も、正門付近にあったハズ。

       それが・・・今はこの角っこが正門かい!

と一人で突っこんだが、この角の道を挟んだまん前に、パン屋の 「アンデルセン」 があったんだけど、テレビで見たらまだあったので、それでちょっとホッとした。
 とはいえ、アンデルセンでパン買ったこと、あんまりないんだけど・・・アンデルセンのパンは美味しいのだが、パンごときでは、ジャズめの無尽蔵な空腹は癒えなかった由。


      あの頃、なんであんなに腹減ってたんだろう・・・
      そしてなんであんなにいっぱいメシが食えたんだろう・・・


 と思う昨今ではあります。   〔続く〕


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新作プレビュー  『 トランセンデンス 』  <前篇>

◆ ジョニデ、サイバー世界の〝神〟になる?

 ・・・なんだかね、やっぱり実力の差を痛感しちゃうよね。
 ・・・まー、でも、もうちょっとヤルかなって気もしたけれど、いや、あんなもんかなぁ・・・。

 やー、「日本vs コロンビア」戦 (6月25日) のブサマな負けっぷりが頭にこびりついて、なかなか映画に集中できません。「あんなもんだヨ~」と思っても、そこは我が子(日本代表)、やっぱ可愛い、やっぱ愛おしいわけで、敗戦後も吹っ切れないイヤ~な後味(怒りと反省、そして代表チーム愛)が残ります。
 負けて、決勝トーナメントの16チームに残れず、大会から〝消え去った〟としても、心の中に、その未練というか、愛着が残ってしまう
 コレが人間、それも愛する夫や妻となれば、なおさら・・とようやく『トランセンデンス』 (※) に繋がってきました(ヤヤ、強引ですが)。ストーリーをば。

メイン
▲ 人類とコンピューターが融合した〝明るい未来〟
 を説くウィル(ジョニー・デップ)
 (C)2014 Alcon Entertainment, LLC. All Rights Reserved.


〔 今回、ジョニー・デップが演じるのは人工知能を研究する科学者・ウィル。妻のエヴリン(レベッカ・ホール)とともにコンピュータを利用して環境保全と貧困の撲滅を成し遂げるべく日々、精進していたウィルだったが、コンピューターに人格をインストールする研究が反テクノロジー組織の反感を買い、急進的な組織のメンバーから襲撃され、瀕死の重症を負う! 
 エヴリンは
死期迫るウィルを見るに忍びなく、研究中のコンピューターにウィルの頭脳&人格をインストールし、夫をサイバー空間の中で生かし続ける・・・一方、本物のウィルはほどなく息絶える。
 するとウィルの人格を持ったコンピューターはさまざまな活動を始め、エヴリンはそれをどんどん実行に移していくが、二人の友人であるマックス(ポール・ベタニー)とウィルの上司・タガー博士(モーガン・フリーマン)は、インストールされたウィルの〝人格〟を怪しんで、その暴走を危惧。
 二人は、電脳化したウィルに操られるかのように、大規模な研究&軍事センターの建設に奔走するエヴリンを牽制するが、彼女は耳を貸さず、おそるべき万能センターの建造に邁進していく・・・ 〕


 赤で色づけした部分が、W杯から消えた日本代表と現世から消えたウィルの共通点、ってわけですが、まさに愛すればこそ未練も残るわけで、ウィルの妻が夫の魂をコンピューター内に残して〝共に生きたい〟と願うのはもっともな事だけど、移した先、つまりコンピューター上で、それがどのように変化・変容していくかは分からない。それが、

              - 善となれば良いが、悪に転ぶと人類は破滅する -

 というスリリングな二者択一に目が釘付けのSFサスペンス。もしも、コンピューター上のウィルの人格がねじ曲がって悪に傾斜すれば、カリスマ的なパワーで人間社会をミスリードし、人類を破滅へと導きかねない・・・そうです、ジョニデはサイバー世界の必要悪として、それこそ〝破壊神〟となってしまうのです。   〔続く〕

サブ 1
▲ コンピューターにインストされた〝ウィル〟は、妻エヴリン(R・
 ホール)やタガー博士(M・フリーマン、左)、捜査官のブキャ
 ナン(キリアン・マーフィ、中央)に語りかける。
(C)2014 Alcon Entertainment, LLC. All Rights Reserved.

■  6月28日より東京・有楽町丸の内ピカデリー、
    札幌シネマフロンティア、ユナイテッド・シネマ札幌ほかにて全国ロードショー
                                 ポニーキャニオン&松竹配給 ■


題名の「トランセンデンス〔超越〕」=Transcendence、は
「シンギュラリティ〔技術的特異点〕」= Singularity ともいうそうでコレは、
「人工知能などコンピューターの発展によって、コンピューターの知性が人間を超える現象、及びその限界点」という意味。 
 エ、なんのこっちゃ分からない? じゃ、もっと分かりやすく説明すると、
「人間自体が拡大され、機械とくっつく(融合する)ことで、人間が次のステージに進化する」って事のようです (マスコミ用プレスシートより)。
 映画は以上のような難しい話を面白いドラマにしてまっさかい・・・だから、見てね。


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新作プレビュー  『 トランセンデンス 』  <後篇>

◆ 〝暴走するコンピューター〟映画の進化形

 コンピューターやロボットが人間の意志や感情を持ち、それが高度化しすぎて人間を追い越し、逆に人間に向かって反抗・支配するようになっていく、という映画は今までにもいくつかあって、有名なところではスタンリー・キューブリック監督の 『2001年宇宙の旅』 (1968年・米)のコンピューター〝HAL9000〟とかアイザック・アシモフ原作の 『アイ,ロボット』 (2004年・米)とか。他にもいろいろあるでしょうね。
 ロボットが宇宙ステーションの女性(コレが、あの ファラー・フォーセット )に横恋慕してカーク・ダグラスと彼女を巡って争う珍作 『スペース・サターン』 (1980年・米)なんてのもあった。この『スペース・サタン』、栄えある ゴールデン・ラズベリー賞 の第1回受賞作品! しかも作品賞・主演男優&女優賞の3賞独占!! アハハ・・・ だから出来は分かるでしょ()。

 だから『トランセンデンス』もその系統なんだろう、と思って見ていたら、これがなかなかヒネッてある。どうヒネッてあるかは言いませんが、嬉しい誤算です。

アクション・シーン
▲ なんでしょう、このアクション・シーンは? コワイですねぇ、凄いですねぇ。
(C)2014 Alcon Entertainment, LLC. All Rights Reserved.


 ただジャズ野郎は、見る前に、この映画の監督さんが『メメント』や『ダークナイト』シリーズのクリストファー・ノーラン作品のキャメラマン( ウォーリー・フィスター )だと知って、危惧しました。だって、ノーラン作品のあの情報過多な、目まぐるしい展開の、ちょっと追いつけないような劇進行(運び)をそのままヤラレたんじゃ、たまったもんじゃない。だって、監督してる本人(ノーラン監督)しか解らないような、メッチャばたついた忙しいドラマなんか、見ちゃいられないでしょう。それに妙に哲学的(コジツケ?)なところもあって、分かりづらいし・・・。

 だから、そのノーラン監督チームのキャメラマンだから、きっと同じようにバタバタやってんだろー、と思ったら、これがスッキリと分かりやすくて、描写も丁寧。ビジュアルもキレイで、とてもいいですな。フィスター監督、大人デス。
 
 特にオープニング--デップ夫婦の友人で生物学者のポール・ベタニーが、廃屋と化したデップ邸を訪れて、

「僕は以前ここに住んでいた彼等を知っていた。
         二人は互いにとても愛し合っていた夫婦だったが、
                         今ココには誰も住んでいない・・・」

 てな内容の独白(ナラタージュ)から始まる導入部は、映画的というか、文学的でさえあって、クールな演出意図がシンと心に落ちてくる。その後は、テロ・アクションあり、ドンパチあり、とハリウッド映画らしくなってきてゴチャゴチャしちゃうのだが、そういった娯楽シーンもよく撮っている。

タガー博士とマックス
▲ タガー博士とともに電脳ウィルの暴走を危惧する、
 神経生物学者のマックス(P・ベタニー、左) 
 (C)2014 Alcon Entertainment, LLC. All Rights Reserved.


 ア、最後にもうひとつ。講演を終えたジョニー・デップを襲撃するテロ犯を演っているのが、あの ルーカス・ハース なんですよね。ジョージ・ルーカス(『スター・ウォーズ』の監督)じゃないよ、ルーカス・ハース! ハリソン・フォードの秀作 『刑事ジョン・ブック/目撃者』 (1985年・米、ピーター・ウィアー監督)の時、ハリソンと絡む子役で出演して、その当時、アイドル的な人気を博した。このハース君、その後、大人になってからも映画に出続けているが、さすがに主演や目立つ助演者ってわけじゃなく、よ~く見てると隅っこの方に「ア、出てる!」って感じの端役での出演がもっぱら。それでも結構出てます。
 例えばスピルバーグの『リンカーン』(2013)では、南北戦争に狩り出される従軍兵の〝その他大勢〟で出ていて、土砂降りの雨の中でつっ立たされていた。でも、ちょっとカメラが寄った時には「あ、ルーカス・ハースだ」って分かった。
 『トランセンデンス』ではもっと目立つ役で出てます。80年代の映画ファンのみなさま、ご注目下さい。         

■ 6月28日より東京・有楽町丸の内ピカデリー、
   札幌シネマフロンティア、ユナイテッド・シネマ札幌ほかにて全国ロードショー
                         ポニーキャニオン&松竹配給 ■


※「ゴールデン・ラズベリー賞」 通称〝ラジー賞〟。その年に公開された、一番くだらない、もしくは出来がサイテーな映画(の作品、俳優、スタッフ)に贈られる映画賞。例年、アカデミー賞の授賞式直前に発表されているが、受賞者はほとんどの場合、ラジー賞の授賞式には出席しないようである(そりゃ、そうだ!)。


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『 ラストシーンの余韻 』 発売中!
映画ライター・高村英次、初の書き下ろし長編 『 ラストシーンの余韻 酒乱と失態、女難と頑迷、監督・溝口健二の狂おしき人生 』

高村英次

Author:高村英次
電子書籍版はアマゾン Kindleストア 及び 楽天ブックスから、紙の書籍版は製本直送.comより発売。直近の各コラムの末尾にある発売告知から販売サイトに遷移、またはポップアップ画面が出ますので、そこで購入できます。 

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血液型:A型
趣味:サイクリング&ウォーキング&クッキング、デジカメでの写真・動画撮影
好きな場所:札幌ドーム、中島公園、中央図書館、豊平川
好物:コーヒー、ジンギスカン、スープカレー、ラーメン、「ロイズ」のソフトクリーム、「シャトレーゼ」のアイスバー・ピュルテ(塩キャラメル味)、びっくりドンキー、はま寿司、セイコーマート

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