新作プレビュー  『 大脱出 』  <後篇>

◆ 難攻不落の要塞監獄の中を、どう逃げる? どこに逃げる?

 どうですか、『大脱出』、観たくなりましたか? ア、まだなってない、では粗筋を紹介しときましょ。

大脱出メイン3
▲ 逃げ道を探すスタローン  (C)2013 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.

〔 スタローン演じるレイは、脱獄専門のセキュリティ・コンサルタント。囚人となって刑務所に入り込み、看守の目を盗んでまんまと脱獄。脱走してから、その刑務所の警備システムの不備を指摘する、というのが仕事で、このたびCIAからデッカい仕事が舞い込んだ。上手すぎるその話に、仲間達は慎重になるが、レイは参加を決める。するとレイはいきなり街角で拉致され、黒塗りのバンの中で麻酔をうたれて、どこにあるのかも分からない謎の刑務所に護送される。目覚めた先は、窓もなく、外光が差し込まない、最新のセキュリティ・システム完備の〝とんでもない刑務所〟。
 しかも所長のホブス(ジム・カヴィーゼル)には、レイが警備設備を試すために送り込まれた〝ニセ囚人〟だって事が伝わっていない。
 「話が違うヨ!」と思う間もなく、ダースベーダーまがいの制服をきた暴力看守たちにボッコボコに!
 「ああ、俺はハメられた、どうしたらイイ?!」と意気消沈のレイ。そんな彼に、極悪囚人グループの大ボス・ロットマイヤー(アーノルド・シュワルツェネッガー)が、声を掛けてくる・・・ 〕


 この、何処にあるのかも分からない要塞監獄ですが・・・これは予告編などで映像が出てますから書いちゃいますが、ドデカいタンカー。洋上を漂い、追尾レーダーでその位置を把握されないよう、常に居場所を変えている。内部は最新のセキュリティでもって、独房は総ガラス張りの部屋で、パイプで床が持ち上げられているから、上下左右、360度、四方八方から丸見え状態。
 そんな厳重な刑務所からスタローンとシュワちゃんは逃げるのですが、ココ一番、頭を使う わけです、このご両人が(?!)。
 その手口の数々が楽しめるのはもちろん、脱獄計画を練る中でスタローンとシュワちゃんの絆が強まっていくあたりが見物。脱獄を企む二人が目と目でサインを送り合ったり、嘘のケンカをしたり、といったあたりには、ただカラダをぶつけ合うだけじゃない、腹芸といいますか、いつにない〝演技〟の応酬 がある。
 アクションの見せ場も派手だけど、そこにいたるまでの〝セット・アップ〟の段階に、ジム・カヴィーゼル(冷酷な刑務所所長)、ヴィンス・ジョーンズ(凶暴な看守長)、そして名優サム・ニール(刑務所の医者)らが二人に絡んできて、展開はいい塩梅に二転三転。ドラマとしても良くできてて、クライマックスがググッと盛り上がる。

                                大脱出メイン4
                           ▲ 機関銃をブッ放すシュワルツェネッガー
                 (C)2013 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.

 監督は『シャンハイ』(2010)や『ザ・ライト エクソシストの真実』(2011)などのミカエル・ハフストロームですが、その前2作では生真面目な、精緻なドラマ作りが好ましかったものの、演出にもうひとつ華がなかった。
 ところが今回はアクションもダイナミックに自由にバリバリやっていて、刑務所内部のドラマも緊張感たっぷりでもって文句なし。
 特に、後半のあるシーンで使ったスローモーションには涙が出ましたな。
 「オー、ここで使うんかい!」って・・・! 

 70年代、いや60年代のアクション映画のエッセンスが感じられるド派手アクション、お屠蘇ボケの頭に効きまっせェ!

        ■ 新春1月10日より全国ロードショー 配給:GAGA ■


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『 ラストシーンの余韻 』 発売中!
映画ライター・高村英次、初の書き下ろし長編 『 ラストシーンの余韻 酒乱と失態、女難と頑迷、監督・溝口健二の狂おしき人生 』

高村英次

Author:高村英次
電子書籍版はアマゾン Kindleストア 及び 楽天ブックスから、紙の書籍版は製本直送.comより発売。直近の各コラムの末尾にある発売告知から販売サイトに遷移、またはポップアップ画面が出ますので、そこで購入できます。 

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