新作プレビュー    『 フ ォ ー カ ス 』

◆ 錯覚、思いこみ、そして欲望 ・・・ につけ込む〝凄い、こいつら〟

フォーカスP
 (C)2014 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE
 ENTERTAINMENT LLC ALL RIGHTS RESERVED


 ウィル・スミスのこの最新作も、この前の『セッション』みたいに、何にも解説めいたことは書きたくないです。
 内容が、あの手この手の狡猾な詐欺話だから、何か書いてもそれが何かの暗示とかヒントに思われて、察しのいい映画ファンにはすぐにピーンときちゃうから。

 だから、〝詐欺の話〟ってのも本来は言っちゃいけないのかもしれない。そうなると、ウィル・スミスが詐欺師だってことも禁句になって、その後の展開についても何も言えなくなって、結局は「見るべし」ってことしか書けなくなってしまう。

 TVで流れたこの作品のCMでも内容や詳細は随分ボカしてたでしょ。ああいうふうにしかならない。ノーマルな作品以上に内容紹介には気を使っちゃうわけですよね。

 だから、もう、この辺で紹介するのは終わり・・・とも思ったけど、見るととても面白かったし、楽しかったんで、とりあえずサワリだけでも書いちゃお。

 Fメイン
 ▲ 男殺しの視線をニッキー(ウィル・スミス、左)に送る妖艶なジェス(マーゴット・ロビー)。
   もしかしてコレって〝 裏 〟がある?
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〔 物凄~くリッチなレストランでくつろぐニッキー(ウィル・スミス)は、どう見てもエグゼな実業家タイプ。で、そのバー・カウンターには、スケベ男にしつこく口説かれてるジェス(マーゴット・ロビー)がいて、ニッキーはそんな彼女を救う事になる。彼女は悩ましいセクシー・レディ(?)だから、口説かれるのも当然なんだが、そんなジェスとニッキーは意気投合して、ニッキーの部屋へ。
      そしてなりゆきで、二人はベッドインするが・・・?! 〕


と、こんなオープニングのほんのサワリ程度しか紹介しません。このジェスがどういう素性の女で、ベッドインした時、何が起こったか、という重要な事は劇場でご確認下さい。

・・・ただ、こういう内容の映画でもウィル・スミスは物腰がスマートで垢抜けてるから、安心して見ていられる。未見だけど、実子と共演した映画(『幸せのちから』『アフター・アース』)があったでしょ、ああいうのをあんまりやらない方がいいんじゃないかな、と個人的には思う。売り出しの頃の 『私に近い6人の他人』 (1993)で演ってた口八丁手八丁の青年役、ああいうのが適役じゃないのかな。当時、確か、淀川さんが『私に~』のウィル・スミスを見て、将来ハリウッドを背負って立つ才人、だって褒めてた気がするけど、あの役柄の発展形がこの『フォーカス』のニッキーだ、って気がジャズめはしました。

 Fスミス
 ▲ グラサン姿もサマになってるウィル・スミス。カッケ!
   (C)2014 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT
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 で、まあ、こんなトコですか。鋭い映画ファンなら、〝詐欺師〟、〝かっこいいリッチな男とセクシーな女〟、ってキーワードだけで、頭の中に過去のクライム・アクションの名作がバババッと閃いて、あのタイプかな、このタイプかな、なんてシュミレーションし始めちゃう。

 でも・・・それは「正解」です。ジャズ野郎も見ていて前半の真ん中あたりで、あー、これってジェームズ・コバーン主演の○○○かな、とかいろんな犯罪映画が脳裏をよぎりましたから。で、最終的には、それでよかった(間違ってなかった)、って事でしたけれど、だからってネタバレして詰まらなくなった、って事はない。
  むしろ、それがこのお洒落で都会的な犯罪トリックムービーの良さであり、新しさなんですから。

 実際、コレを見るまでは名前を聞いたこともなかった、監督のふたり--グレン・フィカーラジョン・レクア--のドラマの進め方が、スピーディーながらも押さえるツボはちゃんと押さえていて、最後まで飽きさせない。あー、もう、次から次といい監督がアメリカ映画には出て来ますネ。

 一見、何でもイイから観客をダマしやろうという意図ミエミエの、雑な仕掛けの軽~い映画に見えるけど、意外に映画ファンの、そう、あえて言うならB級映画ファンの琴線を震わせるのは、奇をてらうだけではないその描写の正確さだったり、過去の名作へのオマージュだったりする部分でしょうネ。

 そこを見てほしいですね。でも、それを説明しちゃうとツマラナイ。ホンの少し説明しても、判っちゃう人は判っちゃうから。

 そーいうわけで、あなたもウィル・スミスにダマされに劇場へ行きましょう。             


 F水着
 ▲ ジェス(M・ロビー、左)の水着姿・・・当ブログ「映画の災難」初のセクシー・ショットでござい
   ます!
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     『 フォーカス 』 公式HP : http://wwws.warnerbros.co.jp/focus/

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映画ライター・高村英次、初の書き下ろし長編 『 ラストシーンの余韻 酒乱と失態、女難と頑迷、監督・溝口健二の狂おしき人生 』

高村英次

Author:高村英次
電子書籍版はアマゾン Kindleストア 及び 楽天ブックスから、紙の書籍版は製本直送.comより発売。直近の各コラムの末尾にある発売告知から販売サイトに遷移、またはポップアップ画面が出ますので、そこで購入できます。 

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