すくり~んエッセイ  名画座という名のタイムマシン

◆ 文芸坐とて極楽 <パラダイス> ではない ・・・ <その4>

 またまた名画座巡りの話に戻ります・・・ が、2回ほどでまた新作紹介に ・・・ 今度はこの春イチの注目作 『 ラン ・ オールナイト 』 ( ワーナー映画配給 )でございます。お楽しみに ・・・。

                   ******


 この上映中のケンカ、何が原因だったのかは知らないれど、ジャズめが思うに、恐らく痴漢なんでしょう。きっと殴られた親父が傘で殴った方の男へ、上映中、チョッカイをかけたんだ。

          ナニを〝触った〟ってことじゃないのかな。

 映画館で痴漢、っていうのは女ばっかじゃない、男も遭うんだ。大学の頃、友人から聞かされた話に、浅草の映画館で男の痴漢につきまとわれた、ってのがある。浅草の映画館っていったら、その昔はそれこそ映画興行における日本最大のエリアでもって、浅草の一流館にどれだけお客が入ったかでもって、その映画の興行価値が決められた、ってほどの場所だけれど、ジャズめが上京した昭和50年代には落ち目で若者が行かない街だった。それでも昔からの流れで映画館は多く、当時、映画を観に行くっていうと 「ぴあ」 「シティーロード」 って情報誌を片手に持っていったもんだけど、そうした雑誌に映画館(の数)が一番多く載ってたのが浅草エリアだった。

 なのに、ジャズめは・・・今考えると行っとけばよかったなあ、と思うけど・・・浅草で映画を観たことが一度もないのです。ストリップはある、コレは大学の友人に連れてってもらった(おかげで、今、永井荷風やなんかの事でストリップとかフーゾクの話が出て来ると、ああ、アソコなのか、なんて追体験できる。この友人には感謝してます)。

 それなのに、映画館は行った事がないんですよね、浅草で観た事がない。

 大体、ジャズ野郎の世代だと、植木等主演のクレージーキャッツの東宝コメディ(『日本一の無責任男』など)とかゴジラ映画の類は浅草で観ているのが普通。ここにあった「浅草東宝」(だったかな)のオールナイトでよくこれらの映画を上映していたから。ジャズめも行きたかったんですがね、ホモの痴漢が出る、っていうんで、ソレが嫌で・・・。

 そもそもジャズ野郎をストリップ(フランス座)に連れていってくれた学友が、それに遭ってんですから! さっきも言ったように、昭和50年代の浅草ってのは若者が寄りつかない、さびれた歓楽街で、当時、人気の街っつったら原宿、青山、代官山、六本木、銀座、新宿・・・あたり。だから浅草の映画館(こや)は、特に昼間は客が少なくて、その友人が言うには数人しか客がいなくて、いつも空いた場内で気楽に映画を観てられた、と。

 ところがある日、例によって空いているのに、隣の席に労務者風のオッサンが座ってきた、と。

 で、「なんだろ、この人 ・・・? 」と思ってたら、ケツのあたりにモゾモゾ動く手が・・・!

 エエッ!? と思って、それを払いのけて別の席に移ったら、また横に座ってきた・・・とこんな調子でつきまとわれ、観ていられなくて映画館を出て来た、って話を聞いて、
    
            「オレは浅草には絶対行かない!」

 と心に決めました。浅草はよく〝出る〟、とその友人は言ってました。

 だからって文芸地下のケンカもそれが原因かどうかは、定かじゃありませんが。

 男の痴漢、それも汗臭い筋肉質の労務者ふうの男って聞いた時、ホモとかゲイってのは、江戸時代の陰間 (かげま。茶屋で男客相手に売春した男娼。男娼には美少年が多かったので、時には女も買いにきた) みたいになよなよしたオカマ、要するに優男タイプだと思ってたから余計に〝恐怖〟しました。
 優男じゃない力強いヤツもいるんだァ・・・って(もっとも優男って、結構、短気で凶暴でケンカが強かったりするようですが)。

  優男じゃないタイプってのは、つまり HG = ハードゲイ ってヤツですか。

 アル・パチーノがHGを演じて当時、スキャンダラスな話題を巻いた『クルージング』(1981、ウィリアム・フリードキン監督)公開は、ジャズめが高校3年の時。
 エ、もちろん、観てませんよ、そんなもん。ただ警察帽をハスに被った、レザージャケット姿のパチーノは、妙に似合っていたけれど。         〔続く〕


< 『祇園の姉妹』や『浪華悲歌』で日本映画にリアリズムを打ち立て、
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  伊藤大輔・小津安二郎・黒澤明などのライバル監督&スタッフとの
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