往年の大スターが顔を揃える昼ドラマ 『やすらぎの郷』(2)

◆ 倉田保昭が出た!

 今日の第4回、出演者の名前を見て「オッ」と思ったね。

               倉田保昭 が出るって! 

 倉田保昭ったって、今の若い人達は知らんだろうが、ブルース・リー『燃えよドラゴン』(1973・米、ロバート・クローズ監督)が火を付けたカンフーブームは、続々と同種のカンフーアクションを生み出して怒濤の大量大公開。それが1970年代中期で、日本国中、アチャー、アチャー! で大変な騒ぎだった。小学生だった私もヌンチャク片手に、負けじと「アチャー、アチャー」と快鳥音を発していたもの(ヌンチャクは手作りの自前!)。

 1960年代後半から落ち目で、ヤクザ映画とポルノしか取り柄がなかった当時の日本の映画会社は当然これに飛びついて・・・といっても、それをやるのはいつも〝機を見るに敏な〟東映さんなんだけど、ブームに乗り遅れてなるものかとアクションスター・千葉真一を主演にたてて同種の格闘技映画を製作(この時代、パニック映画とオカルト映画のブームが到来して、1970代はドエライ事になる!)。

 で、その頃、我ら小学生を熱狂させてた和製ドラゴン(和製ブルース・リー)が倉田保昭なんだ。

 こんな話、今、アラフィフの中年(いやもう壮年か)オヤジはみんな知ってることで、『闘え!ドラゴン』の倉田保昭、風間健(東映の〝やくざ刑事〟シリーズに『激突!殺人拳』、ユニバーサルの『ドラゴンを消せ!』)、『片腕ドラゴン』のジミー・ウォングって名前がすらすら出てくると、「アンタ、生まれは昭和30年代の後半から40年代だね」ってことになる。

 とにかく、倉田さんが出るっていうんで緊張して観ていたが・・・最後まで観ても、アレ、どこに出てた? と確認できなかった。だからもう一度観てみた。するとなんとジムで身体を動かしているツーショットの一人(隣の一人は伊吹吾郎、こちらはすぐ判った)が、倉田さんだった。引きの画で一瞬だったから気付かなかったゼ。でも出てた、嬉しかった。

 高級養老院「やすらぎの郷」の施設を初めて訪れた脚本家の菊村(石坂浩二)に、施設の説明をする責任者が名高達郎で、これは記憶で書くのだが、この人が俳優デビューしたての頃、「加山雄三と高橋英樹を足して二で割ったようなハンサムだ」(※)と言って褒めたのが、この第4回にも登場する共演者の浅丘ルリ子じゃなかったか、と思うのだが・・・だとしたらその作品は斎藤耕一監督のスリラー『渚の白い家』(1978・松竹)って事になるが・・・この映画、予告篇があまりにも不気味だったので観るのを回避した。今もって観ていない。

 それはともかく、第4回のラストに、ついに往年の大女優達が姿を見せる。ここのところは告知CMで何度も流れていたのでそれほど驚かなかったが、その映像を観ていたら『渚の白い家』と同じ年に製作された、名匠ビリー・ワイルダー監督の最後の傑作『悲愁』(1978・米。原題:FEDORA)が脳裏をよぎった。この名作もロードショー時に見逃している。当時、この映画を淀川長治さんや双葉十三郎さんが激賞してたから、私は前売り券を買った。なのになぜ見逃したのか?  いや、劇場に観に行ったことは行ったのだが、すでに昨日で公開が終わっていたのだった! あまりにも客が入らなかったので、最終日を待たずして打ち切って違う映画をかけていたのである! 札幌じゃこういう事、まま、あるのだ(と言っても、この作品しかその記憶はないが)。
 ポスターが貼り替わった映画館の前で、『悲愁』の前売り券を握りしめながら呆然と立ちすくんだ事を、昨日の事のように思い出す。

 で、それから20数年後、ビデオでようやくこの映画を観ることが出来た。もう、震えましたね、感動して! 一世を風靡したハリウッドの大女優フェドラ(またはフェドーラ)が晩年、ひっそりと隠棲している終の棲家に、昔一緒に仕事したウィリアム・ホールデンが訪ねていく。確か、フェドラそっくりの女優(実は彼女の娘)だったかがデビューしてその真偽を探るって、ストーリーじゃなかったかな。で、まるで神殿みたいなフェドラの邸宅に行くんじゃなかったかな、と記憶しているが、まあ、これから先はナイショにしておきましょう。

 観終わった時、思ったのは、

              伝説は守り続けられねばならない

 という重~いテーマというかメッセージ。それが芸界の、エンターテイメントの、偉大な俳優&芸人をリスペクトするための掟、十字架としてドーンと観客の心に突き刺さってくるラストが忘れられない。

 『やすらぎの郷』もそうなればいいな、と密かに思っているのだが。

加山雄三と高橋英樹、ではなく、加山雄三と渡哲也だったかな、いや加山雄三と石坂浩二だったかも・・・とにかく片方は加山さんだったのは記憶しているが、もう一人は定かではない。当時の二枚目男性スターの名前だったのは確か。でもそれを言ったのは浅丘ルリ子だったかな、違う女優さんかも(何分、30年以上前の事で・・・許してタモレ)

               ********************

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